NT選考会と全日本選手権の間に

新潟から帰ってきました。
試合自体は大変低調なスコアになりましたが、特に悪かったとも良かったとも感じていません。自分が今どういう状態かよく理解していますので、残念とか絶望とかは全くありません。それでも、やらなければならない責任感とNTというくだらないプライドがあり、自分を奮い立たせるために人前で”絶対に勝ってもう一度世界選手権で戦うんだ!”と断言していました。試合は1年で一番重要な試合でしたので、コントロールできるかできないかギリギリの線まで射撃を追い込みました。一生懸命やりました。後悔はないんです。
それでも順位は、ARが2位なのでNTの補欠組には入れるのではないかという甘えがあります。
まあ、この状態では世界選手権に出ても旅行だけで終わってしまうので、何とか立て直すか一度モチベーションをゼロまで落とす必要があるかもしれません。
新潟で先輩射手からとても良いアドバイスをいただきました。北京OP挑戦のときに灯した炎は、勇気をもって鎮火すべきでしょうか。明らかに消えかかっていて、再燃焼させるのは困難に思えます。以前の会社の分を持ち込んでいる気がして後ろめたい感じもあります。新しい自分の射撃を作れていると勘違いしていましたが、この炎の質が全く変わっていませんので、昨年までと何ら変化がなかったように感じました。
競技力向上のためモチベーションをプラス方向ばかりに気をとられてましたが、マイナス方向にも考えること、そういう時期に差し掛かっているのではと疑問を抱いています。
今回のNT選考会に出場した選手みんなが本当にオリンピックを目指しているとは正直思えませんでしたが、現NTメンバーは毎日自問自答を繰り返して戦い続けていると思います。
この苦しみを我慢できない人間は、オリンピックに挑戦する資格はありません。
この苦しみを実感できない人間は、ナショナルチームとして一緒に戦えません。
試合を旅行や同窓会と勘違いしている人間は、NT選考会に出ないで下さい。
我々ナショナルチームの苦しみを理解できない愚か者は、我々に口出しする権利はありません。
私たちは、この試合の間の3日間も苦しんで戦い続けています。