22口径練習用弾の意義

ELEYLimitedの22口径弾ですが、高級な40円以上のTENEXから20円未満のSPORTまでいろいろあります。そんなの知ってますよね。
実際ユーザー皆さんがどういう気持ちで練習や試合に臨んでいるのか私にはわかりませんが、自論を少しだけお話します。
『缶弾やCLUB、SPORTは当たりませんよ』って店頭でよく言われます。はっきり言って、『だから何なの!?』って言ってしまいそうになります。そこまで、自分の射撃が10点を繰り返すことができる精度の良いものなら毎回TENEX使ってください。
毎回TENEXを使う必要がある程、上手なライフル選手は今のところ日本で一人くらいしかいないと思います。間違っても私ではないです。実名は挙げませんが、前回OP選手は一人ですから。。。
★写真:ELEYLimited社カスタマーレンジ

○改めて提案
練習では、安弾を使ってください。CLUB、SPORTで十分です。黒弾頭が嫌いな人はTEAMを使ってください。
○理由
(そんなにあなた上手じゃないでしょ?っていうのが本音です。)
練習では必ずしも10点を当てる必要はないです。弾が原因だろうが、ミスショットが原因だろうがどうでも良いと思ってます。
何のために練習するのか考えてますか?→下手くそだからするんです。
そう考えると、
なぜ10点に入らないんですか?→下手くそだからです。
そうです。我々はまだ成長しなければなりません。成長とは93点が96点になることではありません。次撃つ1発を自分のコントロール化で自分のレベルに合った範囲に撃ち込めることだと思います(グルーピングを小さくする努力とは違います)。その範囲が練習することで小さくなれば、1つ成長したことになると思います。正しい射撃が身につけば小さくなっていくでしょう。もちろん、これだけが成長とは言い切れません。ある程度の経験者なら、よりセンターを取れるようになることも成長だと思いますし、ミスショットを減らすために冷静に判断できることも成長の1つでしょう。ただ一生懸命10点を狙うだけの練習は練習ではなく確認作業です。そこに成長はないことは確かだと思います。
前欧州に行ったとき、ボロボロのジャケットで缶弾使った選手がP60で595点撃ってました。練習ですけど私は最高級弾で同じかちょっと低い点数でした。
高級弾の方が確かに精度は高いです。これは間違いありませんが、安弾は
【正しい射撃をすれば10.0以上にはほとんど入ってくれる精度】
はあります。


弾着の結果だけが、その射手の射撃を評価する指標ではありません。反動やトリガーリングや照準や据銃姿勢や。。。射手自信が今自分に足りない要素は何なのか現状把握をまず行う必要があります。国内でも上手な選手は、自分の射撃をよく理解しています。抜群に良い点数を撃つことはないけど国体で毎年入賞しているような選手はいますよね?そういう選手は自分の射撃を理解している方だと思います。これが良い選手の一例です。
10点に当たる確率だけ求めるのは何の練習にもなってません。國友銃砲火薬店の儲けのために弾を消費しているだけです。
現状把握→課題設定→練習予定→練習行動→改善点の把握→新たな課題設定→練習予定・・・・・・・と続くわけです。改善することで弾着は安定してくると思いますが、10点を撃つことは課題としての優先性はきわめて低くなります。技術的に仕上げた後で最後に10点を撃つことの練習をする必要があるかもしれません。
その人がその日何を考え何を目的にして練習に望んだのか。その人が射撃をすることで何を手に入れたいのか。
あなたは射撃をする自分に何を期待してますか?