ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

全国のアキバ系が待ちに待った新劇場版の第2弾を見に行ってきました。14年前、私はこのアニメの主人公たちと同じ14歳でした。まさにEVA世代です。
私は、実はアニメはほとんど見ませんし、少年ジャンプも一度も買ったことはありません。でも、ドラゴンボールエヴァンゲリオンだけは全作見ました。偉そうなことを言いますが、作品としての完成度が高いため好んで見ました。
以下条件を満たす人は、この日記を見ない方が良いです。
1.アキバ系がきもくて嫌いな人
2.まだこの作品を見ていない人

本作品は、ストーリーの構成や登場人物の性格まで前作とは大きく異なります。
今回の作品である意味、本当に新劇場版となったのではないでしょうか。
最初のシーンから新キャラクター(真希波・マリ・イラストリアス)が仮設5号機に乗って第3使徒と戦ってるのですが、どこで何をしてるのか話の流れがわかりませんでした。5号機は、ガンタンクみたいな形でかっこ悪いし、この娘ちょっと性格悪い。使徒と共に蒸発して戦闘終了です。何だこりゃって感じでした。
第3使徒、第7使徒は新しい形で、第8〜10使徒は前回の形から装飾してキモさが増してます。大きな変化点は、アニメ自体がデジタル化されて動きや絵の細かさが向上したことだと思います。繊細且つダイナミックな構造は圧倒されますが、見方によっては【使い捨ての映像】のように感じられる方も多いでしょう。
この作品の最後の見せ場は第10使徒との戦闘シーンですが、最強の拒絶タイプと言われるこの敵の破壊力と防御の堅さは、初号機の覚醒を際立たせる絶好のクライマックスを作る良い材料となっています。第10使徒に吸収された零号機パイロット(綾波レイ)を助けるために、初号機パイロット(碇シンジ)がブチ切れることで初号機が電力の供給なしで動き出します。前回と今回の大きな違いがここにあります。前回は、意志とは無関係に暴走していたのが、今回は助ける目的のために人の意志が加わっているところです。人と人との繋がりがより強調された新劇場版としての大きな見所だと感じました。
映像がデジタル化された違和感は残りましたが、特に最後のシーンは前作から遥かにパワーアップされたストーリーで満足できました。CGと爆発ばかりで内容のないハリウッド映画より面白いです。次回、新劇場版:Qも見に行こうと思います。