ドイツのナショナルチーム編成について

先月ドイツに試合と出張で訪問したときに、ドイツのナショナルチームの編成方法について伺う機会がありましたのでこのBlogをご覧の方に参考までお伝えいたします。
○ドイツのナショナルチーム区分
カテゴリA:ワールドカップやオリンピックで上位入賞見込みのある第一線選手群、ライフル/ピストル合せて10名程度
カテゴリB:Aの予備群としての位置づけ(補欠ではない)、カテゴリAの選手でちょっと調子を落とした場合やジュニア選手で将来的にカテゴリAに上げるための教育期間、ライフル/ピストル合せて10名程度
カテゴリC:実績がないものの近々の試合ですばらしいスコアを出した選手の様子見期間やジュニアの育成枠、人数制限なし
ワールドカップにはやはりAから優先されるそうです。でも、BやCもドイツ国内での強化合宿や欧州エアガンなどには、参加して強化対象となり優秀なコーチを選択する権利が与えられたり、何よりも国旗をつけて試合出でられるということで名誉が与えられます。ドイツは極めてナショナリズムが強い国です。これは私にはとても大切なことだと感じました。
○特徴(日本との比較になります)
ドイツのナショナルチームは、期間で区切ってメンバーを編成することはまずないそうです。どんなにすごい選手でもプライベート(仕事、結婚、彼女にふられた、離婚、親族の死別、大学の単位が取れなかった、事故って車を廃車にしたなど)での出来事などでスコアが出なくなるときがありますよね。人間ですから。そうなった場合でも長期的に見て、カムバックできる猶予期間を設けます。2年程度でその選手の元の水準まで戻らなければ、ナショナルチームから外れたり下位のカテゴリに落ちたりするそうですが、あくまでもその個人を見てコーチや監督がフォローする体制があるそうです。
日本は1年で区切ってナショナルチームを編成すると話をしたら、鼻で笑われました。一言”選手のことを理解してない。crazy。”と・・・。『私はこんなこと思ってないですよ(;。。)』一応
まあ、日本には日本のやり方がありますから、いかようにでもナショナルチームを作っていただいて構わないと思います。どんな選考方法でも生き残れなければ、私の目標には届かないわけですから。
ナショナルチームは、選手を強化することでスポーツ組織の社会における地位や認知を向上させ、それを見た第3者が感動したり夢を与えられたり組織の内外や国全体にプラス効果を生み出す可能性があります。それは最終的に選手とその家族やスポーツ組織と社会全体が一体となって夢を実現する架け橋になる機関だと私は考えております。そういう意味ではディズニーランドと目的は同じです。
皆様には今のナショナルチームはどのように映っているのでしょうか?ここだけの話として、是非ご意見をお聞かせ願いたいと思います。
○追記
こんなことBlogで書いたらクビになるかな(;^0^)まあ、いっか。